夜尿症は治療しなくても治る?

ある程度の年齢になってもおねしょが治らない時には夜尿症とされ、「病気」であるという意見と、「発育が通常よりも遅れているだけで、程度によってはあまり深刻になることはない」という意見があります。

夜尿症は治療しなくても治るもの?

人によって主観が違うこともありますが、子供の夜尿症に対しては、どちらの意見が妥当なのでしょうか。

膀胱に尿が溜まり、排尿するまでの流れにはリズムがあります。

尿が腎臓で作られる量は、「抗利尿ホルモン」というホルモンが調整しています。尿の量がある程度の量まで膀胱に溜まると、膀胱から脊髄と排尿中枢に排尿を促す信号が送られます。

おねしょ

脊髄に送られた信号は尿道にある内尿道括約筋を緩め、排尿中枢に送られた信号は膀胱にある膀胱括約筋を収縮させます。この2つの筋肉に同時に働きかけが起こることで排尿がスムーズに行われるのです。

起きている時と寝ている時とでは、この排尿のリズムが変わる為に朝までトイレに行かなくても済んでいるのですが、なぜリズムが変わるのでしょうか。

まずひとつとして、人の身体は寝ている時には膀胱括約筋が緩み、尿が溜まっても、ある程度までは尿意を感じないようになっています。

また、眠りにつくと抗利尿ホルモンの分泌量が日中の倍もの量になり、起きている時と比べ6割程度まで尿を作る量をセーブするよう働きます。

眠っている時には、自律神経の働きにより、膀胱に尿を溜められる量が起きている時と比べ、5割程度多くなるのです。

このように、眠っている時間は様々な体内機能により尿の量や尿意が抑えられ、目覚めるまで排尿しなくてもよいようになっています。子供のうちはこうした機能が未成熟な為に、おねしょをしてしまうのです。

おねしょが治るような年頃になっても治らず、「夜尿症」といわれる子供の多くは、通常よりも尿の生産と排尿に関わる様々な機能の発育がゆっくりである為におねしょをしてしまいます。

ですから、焦らず、以前と比べて症状がよくなっていないかを考え、軽減されているようであれば気長に様子をみてみるがよいのではないでしょうか?

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